先日運よくエゾユキウサギを獲ることができたので、「リエーヴル・ア・ラ・ロワイヤル」というフランスの古典的な煮込み料理を作りました(この顛末は後ほどまた別記事にします)。
とても濃厚な料理なのでボルドーのしっかりしたタイプを合わせたいな~と思っていたところ、地元でちょっとよさげなワインを見つけたのでゲット。
それが…
シャトー・ラネッサン 2003
です。
2003年といえばフランス全土で40度を超える猛暑となった100年に一度の当たり年。
ブドウの糖度も過去最高と言われたほどの良ヴィンテージで、この年のワインは軒並み結構いい値段になっています。
鈴木が住んでいるのは北海道の北のはずれの僻地なので、さすがに2003年の一級シャトーものは簡単に手に入りませんが、「シャトー・ラネッサン」は格付けシャトーではないものの評価の高いワインということでこちらを選んでみました。
シャトー・ラネッサンといえば、もし再度格付けが見直されることになれば間違いなく5級には選ばれると見なされている隠れた名門シャトー。
お店の方の案内でも「リリース直後に比べタンニンも落ち着いて滑らかになり、まろやかさと深みが増しています」とのことでした。
これなら濃厚なウサギの煮込みにも合わせられるはず、と思い購入。
評価の高さに対して価格が割と安い(3,000円しません)のはありがたいですね。
おまけにかなり長熟なワインを作るシャトーなので、場合によっては下のリンクのようなまとめ買いもありかなと。
ワインの渋みが苦手な方でも飲めてしまいそうなくらいタンニンがこなれていて、最初の一口めはちょっと物足りないくらい。
…と思っていたら、飲み下した後で味がグワッと戻ってきました。
おぉ~!これは美味い!そして特徴的ですね。
調べてみるとロバート・パーカーが「シャトー・ラネッサン」に対して最も高いポイントを付けているのは2005年のようですが、この2003年でも十二分にいけます。
ロワイヤルとも合わせてみましたが、がっぷり四つに組み合うというよりは野ウサギの濃厚さをうまくさばきつつ味の下支えをするといった感じで、決して悪い組み合わせではありません。なかなかの相性です。
う~ん、美味い。
ボルドー好きな方に送っても喜ばれるでしょうし、最近ワインにハマったという方に送っても嫌がられることは無いでしょう。
おまけに価格も手ごろで気兼ねなく贈り物に使えますから、こりゃ重宝しそうな感じです。
もう少し若いヴィンテージだと濃さがガツンと来るような気もしたので、他のヴィンテージも試してみたくなりましたね。
ただ、長熟なワインという割には「こなれすぎ」かなという感もありました。
決して衰えているわけではないのですが、もうちょっとパワフルさが残っていても良いかなと。
特に今回は合わせた料理がとても濃厚だったので、特徴的なフィニッシュの強さが無ければ負けていたかもしれません。
そういう意味では、最もパーカー氏の評価が高い2005年を合わせたらどうなるかなと…
美味しくて手頃に楽しめるワインなので、また機会を見つけて試してみようと思います。
【 当ブログのジビエ系一番人気記事 】
誰でもできて絶対失敗しない、超簡単なエゾシカローストレシピ!
焼きすぎるとすぐに硬くなってしまう鹿の肉を、絶対失敗せず柔らかくジューシーに調理できる方法をご紹介しています。
工程も非常に少ないのでぜひお試しください。
※お知らせ
最近ジビエ関連のコアな情報、貴重な情報は「note」で公開しています。
ヒグマの掌の下処理方法やタヌキのさばき方など、
珍しいネタを写真大量(相当数あります)で公開しておりますので、
興味のある方はぜひご覧下さい。
その他の一般的な記事は変わらずこちらに投稿していきますが、
よりディープで他には無い記事が見たい!という方は「note」でどうぞ!
鈴木のnoteマガジン、
「ザッツレアグルメ!
~現役ハンターのレア食材料理~」
はこちらからご覧頂けます。
ちなみにネタがネタだけに、有料180円で公開しています。
(と言いますか、グロい写真が多いので課金にすることでハードル上げてます)
決済はカードで簡単にできるようですのでぜひ覗いてみてください。
頂いたカンパを使って面白いネタに反映させていきたいと思っています。