ワイン好きでその名を知らぬ者はいない、
ボルドーの1級シャトー「シャトー・オー・ブリオン」。
そのセカンドラベルが「バアン・オー・ブリオン」です。
[2006] Ch.Bahans Haut Brionシャトー・バアン・オー・ブリオン 750ml |
セカンドとは思えないレベルの高さで、いまや値段もうなぎのぼり。
2007年より名前が「ル・クラランス・ド・オー・ブリオン」に
変わりましたが、より一層品質は向上しているとのことです。
実は鈴木「バアン・オー・ブリオン」を2回飲んでおります。
最初は東京都大塚のフランス料理店「ウーベルチュール」で。
2回目は自分で買ってつい最近ヒグマの料理と一緒に飲みました。
どちらもヴィンテージは2006年。
[2006] Ch.Bahans Haut Brionシャトー・バアン・オー・ブリオン 750ml |
しかし、1回目と2回目では味も香りも全くと言っていいほど違ったのです。
それはもう、2回目に飲んだ時は逆の意味でショックを覚えるくらいに。
初めて「バアン・オー・ブリオン2006」を
飲んだ時の衝撃はよく覚えています。
まずその香り。
よくワインのテイスティングコメントで
「葉巻の箱のような…」
なんて表現を見かけますが、鈴木は正直
「なーにが葉巻の箱だ」なんて思っていたんですよね。
そんな鈴木が初めてこの「バアン・オー・ブリオン 2006」を飲んだ時は、
嗅いだこともないくせに「葉巻の香りみたいだ」と感じてしまったんです。
もちろんそんなシンプルに表現できる香りではなく、
もっと複雑で色々な香りが入り混じっていたんですが、
一番表現としてしっくりくるのが確かに「葉巻の箱」でした。
「うぐ…」となりましたよ。そりゃあ。
ワインのことをちょっぴりバカにしていた自分を殴りたくなりました。
そして更に驚いたのがその味。
口に含んだ瞬間、舌の表面にサァァッと薄い膜が張ったんです。
よく「シルキーなタンニン」なんて表現を
ワインテイスティングのコメントで見かけますが、
鈴木、その表現もちょっとバカにしていたわけですよ。
「なーにがシルキーだ。ミルキーでも舐めとれや」と。
(いや、さすがにそこまで思ってたわけじゃないですけど)
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まぁ、そんな風にワインを表現することを
バカにしていた自分が、自分の舌で
「シルキーなタンニン」
というものを実感してしまったわけです。
これには焦りました。
ワインってこんなにウマい、奥が深い飲み物だったのかと。
別にワインそのものをバカにしていたわけではないんですが、
色々飲んではいても「葉巻の箱」だの「シルキーなタンニン」だのを、
心の底から実感していたわけじゃなかったので余計にです。
「ウーベルチュール」で飲んだ「バアン・オー・ブリオン」は
僅か50ccのグラスワインだったので、
ケチくさくもその50ccを舐めるように味わいました。
でも、最後の最後までその感動が薄れることはありませんでした。
複雑で魅力的な香り、舌に薄い膜を貼るような繊細なタンニン、
そして口に含んだ時と飲み込んだ時で明らかに異なる味わい。
飲み終わった時には既に
「またこのワインを買って飲んでみよう。
そして嫁さんにも飲んでもらって感動を共有してもらえたら」
なんてことを思っていたわけです。
その2に続きます。
【10月の特価品】シャトー・オー・ブリオン [2006] <赤> <ワイン/ボルドー> |
[2006] Ch.Bahans Haut Brionシャトー・バアン・オー・ブリオン 750ml |
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