鈴木は狩猟(鉄砲・罠)をやるんですが、
狭い世界なので「熊が食べたいな~」などと話をしていると、
「この前ヒグマ獲れたから少しやるよ」なんて
お裾分けを頂いたりします。
普通に考えるとすごい世界だなとも思うんですが(笑)、
慣れてくると「この前のより脂乗っててうまいな」と呟いていたりして、
熊を普通にひとつの食材として捉えている自分に可笑しくなります。
そんな、北海道でもごくごく僅かな人しか楽しんでいないであろう、
ヒグマの肉ですが、その味は牛より余計なクセがないんじゃない?
というくらい、上品で深い旨みをたたえた赤身肉です。
鮭などの魚介類を食べている個体は臭みがあってダメなんですが、
秋が近くなると木の実や山ぶどうなどを食べるので、
脂身も厚くなり味にもコクが出てきて美味しくなります。
今回はそんなヒグマのモモ肉の一部を、
コンビーフならぬ「コンベアー(?)」にしてみましたので、
その一部始終をご紹介していきますね。
まず、ヒグマの肉約1kgに大匙一杯の塩、
黒胡椒小匙2杯、砂糖小匙2杯をすりこみます。
すり込み終わったらローリエ3枚を添えておきます。
これをジップロックの中に入れ、
ひたひたになるくらいの赤ワインに漬け込みます。
ヒグマの風味をしっかり残したいなら30分ほど、
臭みを完全に抜いてしまいたいなら2日間ほど漬け込みます。
漬け込みが終わったヒグマの肉を圧力鍋に入れて、
肉に少しかぶるくらいのヒタヒタまで水を注ぎます。
後は圧力鍋の蓋を閉め、強火で加熱。
蒸気が出てきたら弱火にして30分放置。
これだけでコンビーフならぬコンベアーの完成。
どうです?びっくりするくらい簡単でしょ?
断面はこーんな感じ。
まるでビーフと見紛うばかりで…
綺麗に繊維にそってほぐれます。
牛に比べると1本1本の筋繊維が太いような気がしますね。
今回は2日間漬けこんだので野性味は抑えられ味はかなりマイルド。
コンビーフだよ~と言って食べさせても、
まずヒグマだと気付く人はいないでしょう。
(いや、そもそもヒグマを食べたことの無い人の方が多いでしょうが)
もちろんそのまま食べても美味しいですし、
マヨネーズと混ぜてサンドイッチの具にするのもGood。
これをクラッカーに乗せて、黒胡椒をガリガリ引いて食べるのもいいですね。
オムレツに入れるのも大人の味になってオススメです。
お酒は赤ワインも合うと思いますが、
強いバーボンなんかと合わせるのも実に美味しいです。
少量でもしっかり食べ応えのある、い~いおつまみになるんですよ。
というわけで、ヒグマのコンビーフ(コンベアー?)に
合いそうなワインとバーボンをご紹介。
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割とリーズナブルながら美味しいのがこちら。
モンジャール・ミュヌレのピノ・ノワールです。
エシェゾーに関してはあのロマネ・コンティについで
大きな区画を所有する、ヴォーヌ・ロマネを代表するドメーヌです。
ヒグマの味は割と舌にじっとり残る感じなので、
(口当たりや風味は上品なんですけど)
それをピノ・ノワールの酸味がスパリと切ってくれます。
オススメの組み合わせだと思います。
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バーボンならやはりブッカーズ。
ロック、水割りでもいいですが、
相手がヒグマですからストレートで真っ向勝負してもらいたいものです。
これくらい強烈な個性をもったお酒だと、口の中でいい感じに風味が
混じり合ってたまらないですよ。
ヒグマの肉なんてなかなか食べる機会が無いと思いますが、
稀にオークションなどで出品されていたりもするので、
気になる方は調べてみてくださいね。