
こんにちは、鈴木です。
鈴木の本業はウェブサイトの製作・運営なんですが、この仕事をしていていつも「高っけ~な~」と感じるのが「クレジットカード決済の手数料」。
どんだけ安くても4~5%ですからね。悩まれている中小ネットショップ経営者の方も多いのではないでしょうか。
取引数が相当多ければ交渉の余地もあるけど、月100万程度だと間違いなく4~5万抜かれます。
年間トータルで考えると数十万円~100万円以上という負担…結構な痛手だと思います。
最近は「SPIKE」のように、売上の2.55%という良心的かつ導入しやすいカード決済サービスもあるので、ネットショップをされている皆さんにはまずこちらを検討してほしいところですが、もう一つ鈴木がお勧めするのが「ビットコイン決済」です。
「えぇ~~~っ!?ビットコインって『あの』マウントゴックスの事件で話題になったやつでしょ~!?大丈夫!?」
と思われる方も多いかもしれませんね。
それでは、きちんと説明していきましょう。
1. ビットコイン決済は手数料が僅か1%!
2. ランニングコストはどのくらいかかる?
3. ビットコインの相場が変動したらどうなるの?
4. 日本円に簡単に変えられるの?
5. あの事件(マウントゴックス事件)は何だったの?
6. ビットコイン決済を導入するにはどうしたらいいの?
7. 最後に
ビットコイン決済は手数料が僅か1%!
まず最大のメリットは「決済手数料が1%で済む」という点です。実のところ、顧客と直接ビットコインでやり取りすればもっと手数料を抑えることはできます。
注文を受注した後、お客さんに対してビットコイン振込用のアドレスをメールで教えるという形ですね。
ただ、それはちょっと手間がかかりますし、ビットコインの相場変動に振り回される危険性があります。
なので、この記事では
「大手企業が提供するビットコイン決済サービスを利用する」
という前提で考えています。
それでも支払う手数料は1%。クレジットカード決済に比べればかなり手数料を圧縮できます。
ビットコイン決済サービスで鈴木がお勧めするのは、業界最大手の「Coincheck(コインチェック)」と「bitFlyer(ビットフライヤー)」。
この2社はコンプライアンス(法令遵守)が徹底しているだけでなく、会社の規模そのものが他と比べてかなり大きいです。
また両者はビットコイン決済導入までの道筋をかなりわかりやすく説明してくれているので、導入までのハードルが低いのも魅力。
フリーのショッピングカートだと「EC-CUBE」は「Coincheck(コインチェック)」との相性が良好(詳しくはこちらのページをご覧ください)。
一方の「bitFlyer(ビットフライヤー)」はバックについている株主がみずほフィナンシャルや第一生命、リクルートなど超大手企業ばかりなので、企業としての安定感を重視するならこちらといった感じでしょうか。
ランニングコストはどのくらいかかる?
手数料が安くても、導入コストやランニングコストが高ければ意味が無いですよね。というわけで「Coincheck(コインチェック)」と「bitFlyer(ビットフライヤー)」のランニングコスト(月額利用料)を調べてみたところ…
どちらも「0円」でした(笑)。
おまけに導入コスト(初期費用)も双方「0円」。徹底してます。
これがクレジットカード決済となると、もうとにかくお金を取られます(^_^;)。
業界最大手「イプシロン」の場合、初期費用ゼロプランを選べば手数料が高く(5%)、手数料が安いプラン(3.6%)を選べば月5,000円のランニングコストが課せられます。どうしろっちゅーねん。
ユーザー数が少ないとはいえ、ビットコインで決済してくれる人が増えてくれれば利益も増えるのにな~と鈴木が思っちゃうのもむべなるかなですよね。
ビットコインの相場が変動したらどうなるの?
恐らく導入を検討されている方が一番気になっているのがここでしょう。「ビットコインは相場が動きまくるから怖い」
「ビットコインで決済した翌日に価値が暴落してたらどうしよう」
そんな理由でビットコイン決済導入をためらっている中小ネットショップの方も多いのではないでしょうか。
しかし、心配ご無用です。
「Coincheck(コインチェック)」、そして「bitFlyer(ビットフライヤー)」共に、ビットコインの相場変動に売上金額が影響されない
「レート固定保証」
なんですよ。
つまり…
「1万円分の商品をビットコイン決済で売って」
「その翌日にビットコインが大暴落」
しても、貴方のショップに振り込まれてくるのは「1万円」なんです。
ビットコイン相場の動きに、入金金額は全く影響されないんですよ。
これは実際に調べた人にしか知られていないんじゃないかな~と思います。
日本円に簡単に変えられるの?
クレジットカード決済の場合だと、売上が入金(振込)されてくるのは翌月だったりしますよね。売上が沢山あってもそれがカード決済ばかりだと、帳簿上の売上は上がっているのに現金が無いという事態が発生します。
これに悩まされているショップ経営の方は多いのではないでしょうか。
しかし、ビットコイン決済ならこういった心配はご無用です。
なぜなら、最短で
「翌営業日に入金可能」
だからです。
ちなみに「Coincheck(コインチェック)」、「bitFlyer(ビットフライヤー)」共に翌日振込可能となっています。
振込手数料は「Coincheck(コインチェック)」の場合で300円/1回。
もちろん月末締め翌月払いで自動振込する設定も可能になっています。
ここまで読まれてきた方は既に理解されていると思いますが、カード決済に比べビットコイン決済は格段に利点が多いです。
「手数料がカード決済より数%も安く」
「ランニングコストはゼロ」
「ビットコインの相場変動にも入金額は左右されず」
「翌営業日に入金してもらうことが可能」
ですからね。
ビットコイン決済の手数料の安さを活かして…
『ビットコイン決済を選択された方は購入金額から3%割引します!』
みたいなキャンペーンもできると思います。
通常だと5%のカード決済手数料がかかるわけですから、ビットコイン決済の手数料1%に、顧客への還元3%を足しても4%で済みます。
お客様にお得感を感じてもらいつつ、でも今までより1%売上はアップしているというわけです(笑)。
こういう情報を知っていて、かつ有効活用できるかどうかで、これからのビジネスは変わってくるのではないかなと思います。
あの事件(マウントゴックス事件)は何だったの?
日本でビットコインが白眼視されるきっかけになった『マウントゴックス』の事件ですが、当時のマスコミはまだビットコインを初めとした仮想通貨の情報に疎く、事件の真相を上手く伝え切れていませんでした。一言で言ってしまいますとあの事件(マウントゴックス事件)は…
経営者によるビットコインの横領事件
なんですよね。
マウントゴックスというのは、日本円をビットコインに両替えする「取引所」でした。
その頃からビットコインは価値が上昇基調にあったため、ビットコインを所有するもの同士で「○○円で買いたい」「○○円で売りたい」という売買需要も発生していました。
こういった取引を仲介していたのが「マウントゴックス」という会社です。
しかし、マウントゴックスの経営者(CEO)である「マルク・カルプレス」という男はかなりのダメ男でして、顧客から依頼された取引を実行せず、自分のポケットにインしてしまっていたのです。
つまりこれは「業務上横領」という罪に当たるんですが、当時日本のマスコミは知識の乏しさから「ビットコインそのものが破綻」したかのように報道してしまいました。
これが日本において、ビットコインをはじめとする仮想通貨の浸透が遅れた最大の原因となりました。
マスコミに「ビットコイン怪しい!ビットコインは破綻!」と連日報道されて、嫌悪感を持たない人はいませんからね。
結果、アメリカやヨーロッパ、ロシアや中国、その他の東アジア諸国に比べて日本では圧倒的にビットコインの普及が遅れてしまいました。
日本人は元々日本円への信頼感が強く、それに代わる通貨を日本人が求めていなかったという背景もあるかと思います。
一方、政府や自国の通貨に信頼のおけない人(ギリシャやロシア、中国など)達は、資産保護の観点から自国通貨をビットコインに置き換える動きが進みました。
ギリシャがデフォルト(債務不履行)しかけた時、現金をビットコインに変えていた人達だけが現金を引き出すことができて助かったというのは結構有名な話です。
ビットコイン決済を導入するにはどうしたらいいの?
ビットコイン決済を導入するには「Coincheck(コインチェック)」または「bitFlyer(ビットフライヤー)」に登録する必要があります。こちら(↓)が…

「Coincheck(コインチェック)」で、
こちら(↓)が…

「bitFlyer(ビットフライヤー)」。
登録手続き自体は非常に簡単で、おおよそ3~5分で完了します。
身分証明書の写真が必要になるので、スマホまたはデジカメを用意しておいてください。
また、法人で登録する場合は法務局で登記簿謄本(登記事項全部証明書)をもらってきてください。
交付には収入印紙が必要になるので、最寄の法務局に電話していくらかかるのか聞いておいた方がスムーズですね。
登録完了後にハガキが届きますので、それを受け取れば(これが最終的な本人確認になっています)ビットコイン決済を導入できるようになりますよ。
ちなみに…

「Coincheck(コインチェック)」にはこのようなPDFの資料も用意されています。
ビットコイン決済についてかなり詳細な情報が記載されていますので、まずは目を通しておいてほしいですね。

こちらの記事のように導入事例も掲載されています。
(画像はCoincheckさんのブログより引用しています)

ネットショップだけでなく、実店舗でのビットコイン決済方法もレクチャーしてくれています。
店員さんのスマホにアプリを入れておけば、後はこのマニュアルに従って進めるだけでビットコイン決済することができます。

ショッピングカートに「EC-CUBE」を採用している場合は、ご覧のように導入マニュアルが用意されています。
必要なデータをアップロードして、ビットコイン決済に必要なキーを発行し、「EC-CUBE」で「ビットコイン決済」を有効にすればOK。
かなり細かく説明してくれているので、割とスムーズに導入できるかと思います。
また「Coincheck(コインチェック)」ではビットコイン決済用のAPIも提供しているため、オリジナルの買い物カゴプログラムを使用している場合でもビットコイン決済を導入できます。
こちらは多少専門的な知識が必要になりますので、業者さんにお願いした方がいいかもしれませんね。
鈴木は残念ながら「Coincheck(コインチェック)」での導入経験しかないため「bitFlyer(ビットフライヤー)」の導入手順を示すことはできないのですが、恐らくほぼ同様の手順になるかと思います。
ただ、「bitFlyer(ビットフライヤー)」は「EC-CUBE」と連携している旨記載されていないので、ネットショップオンリーの場合は「Coincheck(コインチェック)」の方が無難かなと思います。
最後に
長くなってしまいましたが、ビットコインをはじめとした仮想通貨での決済はこれからどんどん増えてくると思います。導入する店舗側にとっても
「手数料が安い」
「ランニングコストがかからない」
「すぐに入金されてくる」
と三拍子揃っていますしね。
特にこの記事を書いている時点(2017年7月)ではビットコイン決済を導入している店舗が少ないですから、「導入していることそのもの」が価値となります。
ビットコインを沢山持っている人は、これをどこかで使えないか探しているはずですからね。
そういった需要を見逃さず、かつカード決済よりも少ない手数料で利幅を稼ぐことができれば言うこと無しです。
ぜひこの記事を参考に、お店の売上を伸ばしていってもらえたらと思っています。