
こんばんは、鈴木です。
『獺祭』…あっという間に有名になってしまいましたね。
鈴木は地元の酒屋さんが特約店になっていることもあって、かなり昔から色々と試していました。
この…
![]() 獺祭〔だっさい〕 磨き その先へ 720ml 専用化粧箱付き [日本酒/山口県/旭酒造]【送料無料】 |
以外は恐らく全て飲んだことがあるかと思います。
実際のところ、獺祭に関しては公式サイトに載っていないようなお酒も多々ありまして、さりげに『獺祭 古酒』なんてのもあったりします。
鈴木はこれも勿論飲んでいますので、感想を全てまとめて暇のある時に単独で記事にしてみようと思っています。
ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、今回飲んだのは…
![]() 山口県 旭酒造 獺祭【だっさい】 純米大吟醸 磨き三割九分 720ml 【日本酒】 |
です。
ちなみにこれは個人的な感想ですが、『獺祭』の最大の魅力は圧倒的な『コストパフォーマンス』にあると思っています。
日本には数えきれないくらいの日本酒蔵がありますが、鈴木の知る限り、純米大吟醸の四合瓶だと5,000円+消費税で売っている蔵がかなりの数を占めるんですよ。

もちろん純米大吟醸は高価な酒米を半分も削って作るお酒なので、5,000円しても特に高いとは思いません。
しかし、この2,500円しない『獺祭』の純米大吟醸(しかも精米歩合が50%でなく39%)を、クオリティ面で超えてくる5,000円の純米大吟醸が果たしていくつあるのか…
日本全国の酒蔵を集めたとしても、恐らく半分も無いのではないかと思います。
そう考えると、約半額の『獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分』がどれほどコストパフォーマンスに優れているかお分かり頂けるのではないでしょうか。
ちなみに誤解を恐れずに言ってしまうと、『獺祭』の酒質は決して鈴木の好みにジャストフィットというわけではありません。
上立ち香こそ抑えられているものの、含み香はちょっと華やかすぎるかな~と感じますし、最初の口当たりは少し甘さが前面に出過ぎているような気がします。
とはいえ、これは自分の好みに合わせてハードルをかなり高く上げているのは自覚していますし、同系統の酒質でこれだけきちんと味をまとめて、かつこの価格で販売している蔵は殆どありません。

また、旭酒造という蔵元の考え方も素晴らしいと思います。
『獺祭 磨き その先へ』の詳細ページをご覧頂ければわかりますが、本当に地に足の着いた考え方をされている蔵元なんですよね。
投機のネタや高いメニューを売るためのネタにされるのは絶対御免。
しかし自分達が作る最高の日本酒に関しては妥協せず納得いく値段を付けるというその姿勢。
自分が何だかんだと『獺祭』をたまに買ってしまうのは、そういった蔵元の姿勢に共感している部分もあるのかなという気がしています。
おっとっと、また話が長くなってしまいました。
短くまとめようと思ってはいるんですが、ついつい書き過ぎてしまいますね。

この日は地元で揚がったカラスハモ(イラコアナゴ)が安かったので、これを買ってつまみに煮アナゴを作ってみましたよ。
あっさり目に仕上げたこの煮アナゴに、きりっと冷やした『獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分』。
合わないわけがありません(笑)。
![]() ふっくら柔らか あなごの蒲焼き 120g 訳あり【国内産】【アナゴ/あなご/山椒/タレ付 穴子蒲焼/】 |
脂も乗っていて皮はむっちり、美味しい魚ではあるんですが、若干埋没骨が太く、真アナゴと比べると味そのものも多少落ちる印象です。
それでも圧力鍋を使ってフワフワに煮あげるとかなり美味しくなりますので、もし鮮魚で見かけたら是非試してみてください。
何より真アナゴと比べるとかなり安いですし、歩留まりもいいのが嬉しいです。
一日前に開栓して、かつかなりしっかり目に冷やした『獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分』は、今年醸造の若い酒ということもあってか、後味にわずかに渋みを感じます。
この感じが残ったままあっさりした煮アナゴを一口食べつつ、また獺祭でループ。
うーん、たまらん(笑)。
なんとなく、今までの獺祭に比べて少しドライになって食中酒寄りになってきた印象もありますが、これは新酒の渋みで甘みが多少中和されているからかな?
とはいえ完全に食中酒向けとするには華やかすぎる感もありますが、精米歩合39%の純米大吟醸ですし、そりゃ当然です。
日本酒が「クサい」「甘い」「ベタベタする」「翌日に残る」と敬遠している方にこそ、このお酒を入門酒として味わってみてほしいなと思います。
きりっと冷えた透明感のある『獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分』。
日本酒への固定観念を崩すには十分すぎるくらいのポテンシャルがありますよ。
![]() 山口県 旭酒造 獺祭【だっさい】 純米大吟醸 磨き三割九分 720ml 【日本酒】 |
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・『獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 』!カラスハモ(イラコアナゴ)を圧力鍋でふっくら煮あげて一緒に頂きました!